顎関節症とはどんな疾患か?
このページは2020年4月20日に更新されました。(心も体も軽くなる番町D.C、運営ポリシーはこちら)
この記事では、よく「治らない」言われている顎関節症について、治療前に必ず知っておくべき事について書かせていただきます。
これを知ることで、「顎関節症とは?そして一体どんな疾患なのか?」そして本当の原因と治療法を理解ることができます。
また症状が出た際「何科で見てもらえばよいのか?」、「病院選びはどうすればよいのか?」を知ることで治療選びで悩むことが無くなるです。
①.顎関節症にはどんな症状がありますか?
②.顎関節症の原因は何か?
③.どんな治療が必要ですか?
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①.顎関節症にはどんな症状がありますか?
顎関節症は大きく分けて2つ症状があります。
A.顎が鳴る顎関節症
B.顎周囲だけに限局した症状がではじめる(顎の痛み、口が開けづらい、気分が落ち込む)
C.症状が全身に及び、不定愁訴と呼ばれる症状(自律神経失調症、生理痛、頭痛、目の痛みなど)
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A.顎が鳴る顎関節症
顎が鳴るのは、顎関節にある「関節軟骨が変形したり、前にずれたり」したことによって、口を開けたり動かしたりする際に軟骨が引っかかるので鳴るものです。(開けるときと閉めるときにそれぞれ鳴るので、「相反性クリック」と呼ばれます。)
このような症状は、顎の筋肉がストレスを受けて緊張することで下顎の顎関節が強く上に惹かれることで起こるこので、ストレスや不安が無くなると自然に消えてしまうものが多いです。
耳の近いところなので、音が大きく、心配になる方もいると思いますが、実際はそれほど重篤な問題にならないことが多いのです。
このような場合は自分でできる応急処置をさせると良いでしょう。
顎関節症、自分でもできる応急処置とは?はこちら
またどうしても気になる人の場合は歯科医院で、マウスピースを作成してもらい、装着することで顎の負担を少なくすることも可能です。
「マウスピースで噛み合わせが変わる」、「驚くべき3つの効果」と「知らないと損する3つのポイント」はこちら
B.の症状になってくると少々厄介です。顎にかかっているストレスが限界に達しはじめ、自分で何とか元に戻そうとしてもなかなか戻ってくれません
このように症状が重くなってくるとA.の様な普通の「応急処置」では治らなず、複雑な症状へと移行してゆきますす。
身体を休め、できるだけストレスがかからないようにする必要があります。
心配な場合は顎関節症を得意とする専門家に診察をしてもらった方が良いです。
顎関節症の専門家といっても、「身体との関連性を理解しないまま歯だけの治療で治そうとする歯科医師」も多いです。
しかし、「顎関節症は全身の状態や体質と大きな関わり合いがあり」、それを理解して治療を行わないと十分な結果が出ませんので注意が必要です。
番町D.C.では、不安感がひどくなったり、体調不良まで起こしてしまった方でも「歯の状態と噛み合わせの状態」をきちんと診査し、「身体の歪方の状態、体質」を問診、触診などでチェックし、治療が可能かどうかを判断させていただきます。
顎関節症の原因と治療法にはどんなものがあるのでしょうか?はこちら
C.の様な症状が出ている場合、「整形外科や整体での治療」を受けようとする方もいらっしゃると思います。
実は私自身が顎関節症の上場がひどくなり整形外科や、整体に通っていた経験があるので、その効果はよく理解しています。
整形外科では「電気を当てたり、理学療法師による治療、痛み止めの薬や注射、抗うつ薬(テグレトールなどといった三叉神経痛の薬)などの処方」などがありますが、ほとんどはその場しのぎになってしまうことがほとんどで治療の効果は期待できません。
ここまでくると、歯科、整体、アロマテラピー、東洋医学など多面的な知識をもって診断し、治療を行う必要があります。
今回は特にC.の症状について的を絞り、その原因と治療法について書かせていただきます。
②顎関節症(不定愁訴)の原因は何でしょう?
A.虫歯や根の病気、埋伏した歯
B.噛み合わせの狂いによる構造的変化
C.エネルギー(経絡)の流れの遮断
D.過剰なマイナスエネルギーとプラスエネルギーの不足
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A.虫歯や根の病気、埋伏した歯
「虫歯」や「根の病気ができた歯の根管内」には、細菌や腐敗した物質が大量に含まれています。
これらが残っていると体には過剰な負担がかかります。
また「根の病気」や「埋伏した歯」などは汚れだけではなく目には見えない「悪いエネルギーが溜まっている状態」とも言えます。
これは現在の物理学的な証明は難しいのですが、いわゆる「邪気」と呼ばれる「マイナスのエネルギー」です。(今後量子物理学での証明が可能となるでしょう)
これらも全身にも悪い影響を及ぼしており、敏感な方の場合は体調不良の大きな原因となるのです。
また不具合のある歯の部位は東洋医学でいう経絡と関係しており、その「経絡のエネルギーの流れが悪く」なっています。
さらに「経絡の関係のある臓器が体調不良と歯の不調にかかわって」症状が複合して起きていることがほとんどなのです。
B.噛み合わせの狂いによる構造的変化
噛み合わせの物理的な狂いは顎の周りの筋肉に不適切な緊張を生み、神経、血管の圧迫を生じさせます。
また顎が後ろに入ったかみ合わせでは、睡眠時無呼吸の原因になるなど、全身に無視できない変化を生むことがあります。
さらに、脳脊髄液の流れを悪くすることで、中枢神経系の機能を阻害することすらあるのです。
体も変えるロジカルな歯列矯正”で”不調まで治す”?はこちら
C.エネルギー(経絡)の流れの遮断
人間の体は単に物理的な構造だけでできているわけではありません。
肉体には生命が宿り、常に生命エネルギーが流れていることで生きていくことができるというのが東洋医学の考え方です。
東洋医学では人間には大きく見て14本の経絡(エネルギーの流れ)があり、それが人間の生命力の源です。
それが阻害されることで各経絡に関係した臓器の不調が起こることが知られています。
”歯科医が科学的に考えた”歯科疾患とエネルギーの不思議な関係はこちら
D.過剰なマイナスエネルギーとプラスエネルギーの不足
またエネルギーにも「邪気」と呼ばれる過剰な身体にとって害を及ぼすエネルギーと、「正気」と言ってプラスに働くエネルギーがあります。
「邪気」を取り除き「正気」を増やすことによって人間の生命エネルギーは上昇するのです。
"HSPが歯科医"になったから気づいた"エネルギーと病気"のページはこちら
「顎関節症になりやすい人はHSPが多い?」のページはこちら
③どんな治療が必要ですか?
A.虫歯や根の治療
B.噛み合わせの治療
C.遮断された経路の開放
D.ストレスエネルギーの除去とエネルギーの補充。
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A.虫歯や根の治療
虫歯の治療や根の治療は、感染物質の除去や、噛み合わせを正常化する役割があります。
実際に虫歯の治療や根の治療によって頭痛が無くなったという例は少なくありません。
これは虫歯の治療で、感染物質が取り除かれただけではなく、歯に溜まっていたマイナスエネルギーも除去されたからです。
さらに、根の病気では治療を行っても、レントゲン上では病巣も認められない状態でも痛み続けることがあります。
これは根の奥の骨の内部までストレスエネルギーが溜まってしまったからと考えられます。
これを治すためには東洋医学的な考え方が必要です。
B.噛み合わせの治療
②.でお示ししたように、噛み合わせが問題で身体のバランスや筋肉の異常な硬直が起きてしまった場合は、噛み合わせを正しく治す必要があります。
その際、正しい咬合学の理論のもとで「下顎の位置」を正しく治す必要があります。
“歯科治療の基本”、”咬合学”を知らずして治療するべからず!はこちら
”歯列矯正をしたら顎関節症”に?”不具合の原因は下顎の位置”はこちら
C.遮断された経路の開放
遮断された経絡は、気功治療や鍼、漢方薬による治療は非常に有効です。
番町D.C.では中国の医療氣功の専門家と提携して東洋医学的な治療を実践しています。
D.ストレスエネルギーの除去とエネルギーの補充。
歯の治療後に症状が悪化した場合は、歯の治療や噛み合わせの物理的治療とエネルギー療法をいずれも併用することは絶対に必要になります。
私たちは医療氣功のコースを徐行し、医療氣功によって経絡にエネルギーを流し、邪気を取り除くことでエネルギーが原因である顎関節症の症状を取り除きます。
「エネルギー理論的歯科治療、医院環境の大切さ」の動画はこちら
残念ならがこのような観点と治療技術を持って治療にあたることが可能な歯科医はほんの一握りしかいません。
どんなに顎関節症の診断ができてもエネルギー的な要素を理解していない歯科医は、「噛み締めを自分でコントロールしてください」と言ったトンチンカンな助言をするのです。
④補足
一般的な顎関節症治療法について、私の治療の経験から一般的に行われている下記のような治療法は後述する理由から避けるべきと考えます。
A.薬物療法(痛み止の服用)
B.手術による療法(大学病院などの)
C.マウスピース療法
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A.の「薬物療法はあくまでも対症療法」で、薬物を飲み続けると肝臓などの臓器に過剰な負担をかける上、身体が鈍感になり一見治ったかのような錯覚に陥ります。むしろ体を痛めつける側面の方が強いです。
B.は不定愁訴を発症した顎関節症の治療には全く効果はありませんし、本来の主訴である顎の痛みが消える可能性も低いです。
顎関節症と顎の痛みは多くが顎の筋肉の痛みであり関節自体の痛みではないからです。
噛み合わせでズレた関節軟骨は噛み合わせが治らない限り手術で治してもまた元に戻るのです。
C.のマウスピースは、正しい噛み合わせで作られたものを装着すれば必ず効果があります。ただし筋肉が弛緩することで噛み合わせが変化して噛みにくくなくなるケースがあります。噛み合わせのことを十分理解した専門家のもとで製作することをお勧めいたします。
顎と顎関節症
私どもの医院では歯の治療と矯正治療を総合して治療を行うことで顎関節症を治療しています。
しかし、実際は多くの先生が顎関節症と矯正治療との相関関係をあまり肯定的にとらえようとしてしていません。
ただ私どもが20年近くにわたって臨床をしながら導き出してきた結論から言って、矯正治療と顎関節症は密接な関係があると言えることは間違いないと言えます。
確かに、歯並びが悪くても顎関節症にならない人もいますし、一見歯並びが良くても顎関節症がひどい人もいらっしゃいます。
しかしこの一見歯並びが良いが問題なのです。
多くの矯正治療を行っている先生が勘違いしていることは、かみ合わせと歯並びとは、何ら相関関係はないという事を殆ど理解していないという事です。
また、矯正治療と顎関節症とは相関関係がないという結論がアメリカでも導き出されはしましたが、これは、かみ合わせ(顎の3次元的位置)を治療するという方法と、技術がまだ矯正医の間で一般的ではないことと、その正しいかみ合わせの位置導き出し方が十分にわかってないため治療に生かせていない事実があるからです。
従って現在、顎関節症と矯正治療と間に相関関係があると考えるのは、現在の一般的な矯正の治療技術とはなじまないであろうという上での結論であると考えたほうがよいでしょう。
これはすなわち、顎関節症になるパターンと、ならないパターンとが矯正治療を行っている歯科医自身が全く理解できていない(当然です、顎関節症になってしまう噛み合わせの位置と、なりにくいかみ合わせの位置についてわかっていないからです。)
つまり、実際は相関関係がありますが、自己責任でその治療技術を持っている先生にかかった方が良いのではないか、というのが結論として言えるのではないでしょうか?
多くの矯正医は顎の周囲や首、肩などを触診しません。しかし、私は今の治療技術を完成するまでに、数多くの患者さんの首や肩、顎や頭を触診して、顎の位置関係とそれらの筋肉の硬直具合とそれを取り除く方法について研究を重ねてきたのです。
その結果、仮に歯並びが良くなったからと言って、かみ合わせ(顎の3次元的な位置)まで良くなるということはよっぽどの偶然でも重ならない限り起こりえないという事実をわたしは理解しました。
私自身も今まで何人もの矯正医の話を聞いて分かったことは、「治療を始めてみたものの、治療途中で治療がうまくいかず、途方に暮れる」などという事は結構頻繁にあることの様です。その為、矯正医はお金はある程度入る分非常にリスクが高い専門職であると内輪では考えられています。
そういった経験から、ちょっと経験を積んだ(痛い目にあった)先生は、難しい症例ではないかと何となく感じる患者さんの「治療はうまく言い訳を付けて断ったり」、「ストレートに難しいからや治療しないようが良いといったり」して断ることも結構あるようです。
つまり、噛み合わせに対して敏感そうな患者さんを矯正治療をすると問題が起こることは経験からある程度理解しているでしょうし、ハイアングルや極度のオープンバイトケース、成人の受け口のような実際に治療が難しい患者さんは治療することをさけたりします。
これは、かみ合わせ(顎の三次元的な位置)を考えないで、並びしか治さない矯正医の治療に限界があるからです。
歯並びを治すという矯正治療の引出ししか持たない矯正医にとっては、本来矯正治療で治さなければならないかみ合わせの狂い(顎の三次元的位置狂い)が原因で顎関節症が引き起こされているという事実の想像すらつかないからです。
実際歯並びが悪くても顎関節症を発症しない患者さんがいることから、もしかしたら顎関節症は単なるかみ合わせの問題ではないかもしれないとそう考える先生もいるかもしれません。
しかし、この場合も、本人が自覚している場合の顎関節症患者のことをさしており、自覚していなくても、医学的に診断してみれば広義の顎関節症の患者さんはそこらじゅうにいます。
たとえば、最近私も良く見るテニス選手でも、いつも故障している選手がいます。一方故障もなく常に優勝争いに残っている選手もいます。この違いは本人の素質もあるでしょうが、私は、かみ合わせが大きく関係していると思います。
私が注目する、いつも故障している選手は、かみ合わせが明らかに右にずれています。しかし、本人はそれが自分の故障と関係あるなどとは考えたこともないでしょう。つまり、このような場合も顎関節症になっているとは言えると思います。
一方、ほとんど故障もない選手は本当にバランスの良いかみ合わせをしていることがよくわかります。
医師は本人が自覚して訴える患者さんを診るだけでなく、自覚がなくても、医師として問題があることを指摘できるだけの診断能力を持たねばなりません。
殆どの歯科医は、本人が顎が痛いと訴えている患者さんだけが顎関節症患者だと考えています。私はそこに間違いがあると思いますし、自覚症状が無くても顎関節症の患者さんはたくさんいらっしゃるのです。
すべての虫歯を診断出来、それを歯科医に訴えることができる患者さんが何人いるでしょうか?つまり、虫歯ですら、本来歯科医が診断するべきものです。
顎関節症についても、本人が自覚している患者さんだけが顎関節症だと考え、歯並びの悪さ(本来は顎の三次元的位置というべきですが・・)と顎関節症とは相関関係がないというのは少々強引だと私は考えるのです。