歯科先進国米国では世界に先駆けて、ルーペ、顕微鏡によるマイクロスコープ治療が一般化し治療が高度化しました。
やがて拡大視野と器具を取る通常視野との往復は歯科医にとって負担になり治療効率が低下する原因となりました。
4ハンドシステムとはアメリカa-dec社がこのような歯科治療環境を改善するため、歯科医から膨大なデータを収集、完成させたアメリカの標準的診療システムです。
Dr.は目線を変えることなくアシスタントに効率よく配置された器具の受け渡しをしてもらうことで負担が軽減し、治療に集中できるようになったのです。
当院は実際に2,009年に米国ハワイ州で歯科医院を見学し、それを参考に4ハンドシステムに完全移行しました。
治療時間、治療回数が減り、患者さん側、医療従事者側双方の負担が軽減されます。
IMSで治療内容別に器具がすべて準備されます。
治療内容ごとに治療に必要な材料が入っているTUBが用意されて治療の効率は格段にアップします。
アメリカではIMSとTUBシステムが採用されています。
真ん中の器具がセットされたものがIMSシステムセット(写真は矯正用)。
右上の写真が矯正用TUB。
TUBシステムによってピッキング※が不要になります。
※ピッキング・・保管場所から器具や材料を取りに行く作業のこと
日本で4ハンドシステムを採用している医院は非常に少ないです。
日本の歯科は皆保険制度での評価が著しく低く、生産性が低いのです。
診療システムもこの様なシステムを導入していないため海外と比べ効率が悪く、歯科医院の労働環境が悪く、非効率的であると私は思います。
これは日本の市場の閉鎖性や歯科大学の教育レベルの低さが原因です。
これらは厚生労働省や文部省の官僚利権が絡み、簡単には解決できません。
私は30年以上前から日本のユニットの使いにくさを感じ、指示した先生にアメリカのa-dec社のユニットを知りました。
大学病院で治療の質や効率を上げる努力が不十分で、国民皆保険制度と併せて、これらの改革が絶対に必要です。
日本の歯科診療のレベルの低さが日本人の健康の質が低い原因でもあります。
TUBシステム
TUBとは、治療内容ごとに必要な材料をセットにしたものです。
下はアマルガム充填とRIVA充填のセットです。
TUBの中にその治療で使うすべての材料が入っているため、アシスタントは治療終了まで、チェアーサイドから移動する必要がなく、効率がアップします。
下は根管治療と心象採得用のTUBです。
訓練を積んだアシスタントが、IMSシステムと、TUBシステムを使って4ハンドテクニックで効率よく治療が行われると治療時間を30%~50%も短縮されることがわかっています。
このシステムで患者さん、スタッフどちらの負担も大幅に軽減させることができます。
