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審美歯科の落とし穴

 最近ではホワイトニングやセラミックの治療が一般的になってきてホワイトニング専門の歯医者や審美歯科をうたっている歯科医院も少なくありません。

 では実際審美歯科とはいいものなのでしょうか?今回は審美歯科について大きく4つに分けて書いていきます。

①審美歯科とは?
②具体的な方法は?
③審美歯科のデメリットは?
④まとめ

 ①審美歯科とは?

 そもそも審美歯科とは何かについて書いていきます。審美歯科とは最近出てきた言葉で歯を白くすることによって見た目を良くすることを目的とした歯科治療のこと全般を指します。芸能人で歯が白い人をよく見かけますが、審美歯科を受けて白くしている方が多いです。歯が白くなるだけで笑った時や話している時などの歯が見える時の印象が良くなり、明るく見えたりより美人やイケメンに見える効果があります。

 

②具体的な方法は?

 審美歯科とは具体的にどんな治療法があるのでしょうか?一つ目が最近CMなどでもよく耳にするホワイトニングです。ホワイトニングでなぜが歯を白くなるかと言いますと、もともとは歯と透明な層と黄色い層の二層構造をしています。黄色いが少し透けて見えるため、歯は白からやや黄色く見えますが、透明な層が加齢とともに薄くなったり汚れが付くことによって黄色くなっていきます。汚れは歯医者でクリーニングをすると綺麗になりますが、透明な層が薄くなることによって色が変わった場合は透明な層に傷をつけることによって黄色い層が透けて見えないようにします。これがホワイトニングで歯が白くなる理由です。傷をつけるため、ホワイトニングをした後は歯が染みることがあります。

 二つ目がセラミックという被せ物です。これは歯を一層削って削ってできたスペースに白い被せ物を入れることによって見た目が良くなる治療です。ホワイトニングと違って被せ物の色になるため確実に自分が思った色にできます。芸能人で普通の歯とは思えないくらい歯が白い方がいらっしゃいますが、これはセラミックによって歯を白くしている方がほとんどです。

 

③審美歯科のデメリットは?

 白くする方法を二つ挙げましたが、歯は白くなりますがデメリットももちろんあります。

 まずホワイトニングは歯を全体的に白くすることができる方法ですが、先ほども書いた通りしみる症状が出ることがあります。場合によってはしみる症状が強くなって神経の症状を引き起こすこともあります。また、詰め物や被せ物の色は変わりませんので歯を治療しているところが多い方は思ったような効果が得られないことがあります。もともとの歯の着色は落とすことができないため思った色にならないことがありますし、着色が付きやすくなるためしっかり歯のメンテナンスを受けないといけません。簡便で全体的に白くなるという利点はありますが、このようなデメリットも持っています。

 次にセラミックですが、虫歯などがない歯を削って被せるため健康な歯を削ってしまうというデメリットがあります。また、削る際に削る量が少ないとセラミックが割れてしまうため、かなりの量を削らないといけないため神経に近いところまで削ってしまい神経の炎症を引き起こす原因になってしまうことがあります。また、セラミックは表面の性状ががツルツルしているのでうまくかみ切ることができないという事態に陥ることがあります。確実に自分の思っている色に変えることができますが、デメリットも確実に存在してしまうのです。

 

④まとめ

 今回は審美歯科について書いていきました。歯の印象はとても大切なため白くしたいという方はたくさんいらっしゃると思いますが、特に何も考えずに審美歯科を受けて後悔することがないようによく考えてから治療を受けることをお勧めします。