同じCTでもこれだけ違う
CT撮影で根管が十分に観察できれば、根の治療は成功しやすく、治りやすいです。
それでも同じCTスキャンの機会でも機種によって解像度が全く異なることを知っている方は少ないです。
CTの中には被爆量が少ないことをウリにしている機種もあるのですが、被爆量が少なのが良いことばかりではありません。
十分な情報を得るために必要な被爆量があり、うつりが悪ければ撮影の意味自体がなくなってしまいます。
下の写真は、左は外注でのCT映像、右は当医院で後日購入したCTの同じ場所の映像でです。解像度が全く異なりるのが分かります。
外注撮影をお願いしましたが、根管がはっきり観察できなかったので撮影しなおしました。
顕微鏡を使って、難症例の治療をする際は根管の位置を詳細に知る必要があります。CTではレントゲンで撮影できない3次元的根管の位置や形態を観察できるます。
当院のCTは3つのモードがあり、撮影時間と撮影範囲が異なります。
歯列矯正用に顎全体を撮影するモードでは骨格の形態と歯の大まかな状態を、詳細モードでは65μmの精度で撮影し、根の詳細な3次元の構造を観察することができます。