オートクレーブ

「器具は滅菌されていれば同じ」、「袋に詰まった器具が出ていれば安心」そう思っていませんか?

 

実は歯科で行われる「高圧蒸気滅菌(オートクレーブ)」は「クラスB」と言われる滅菌レベルでも最高レベルの機器を使わないと完全な滅菌ができないのです。 

クラスB滅菌器(LISA)

歯科治療では通常滅菌に、オートクレーブ(高圧蒸気滅菌)という処置が行われます。

 

クラスBの滅菌とは、世界標準の滅菌(オートクレーブ滅菌・・高圧蒸気滅菌)のことをさします。

 

一般的に歯科診療所に使われているオートクレーブは、オートクレーブ内に高圧と蒸気をかけ滅菌します。しかしこれにも実は質があるのです。

 

クラスB滅菌器以外では、庫内の場所によっては十分な圧がかからなかったり、袋詰めされた器具に100%滅菌がかからなかったり、タービンやエンジンなど複雑な管構造を持ったものの細部までは100%確実に滅菌するこができないという問題があるのです。

 

これは最近新聞でも話題になった、タービン、エンジンの滅菌ですが、滅菌をしたとしても通常の滅菌機ではタービンエンジン内部までは十分な効果がでないのです。

 

下図参照

 

滅菌の質が高く、外科治療を行う(出血するような治療、抜歯、インプラント治療)場合はプリオンなどの感染の危険性も含めると、このような器械が絶対に必要です。

 

LISAには狂牛病の原因となるタンパク質の「ブリオンタンパクを不活性化できるモード」が標準で装備されています。

 

ちなみにクラスBのBはBIGのBだそうで、以前は部屋全体で装置がやっと入るくらい大きな器械だったそうです。

 

当医院では、滅菌の効果を測定するための器具を用いて、一定の期間で滅菌のチェックを行っております。

 

(左写真参照・・右の図はへリックステストの仕組み、チューブ状の器具が中の部分まで滅菌できているか判定する器具です。当医院では週一回検査しております。

右上はBowie&Dick test、

 

 

何枚も重ねた紙の中が滅菌されているか判定する器具、当医院では月一回検査)