CT診断

信頼性の低いセファロ分析

矯正治療では長らくセファロ分析が使われてきました。

しかし、CTスキャンの登場によって、3次元的な分析が可能になり、セファロ分析は参考程度としても使い道が無くなってきたといえます。

 

私は2014年にCTスキャンを導入してから、矯正診断に積極的にCTスキャンを使ってきました。

 

分析を繰り返すうち、下顎の位置が上の顎に対して3次元的にズレ、後退位や左右的ズレを起こしているだけでなく、上顎骨の変形や、頸椎の個々の位置が移動することで、噛み合わせに影響を与えていることが分かってきました。

 

セファロ分析による計測から、抜歯して前歯を何ミリ下げるといった計算による診断自体に大きな問題があることを理解しました。


噛み合わせだけで変わる分析結果

写真1

左は普段噛んでいるときのセファロレントゲン写真、右は顎を前に出した状態で撮影したもの、気道の広さが違っているのが分かる

上の写真は、別の患者さんですが、左は患者さんが普段噛んでいる位置、右は私が診断した骨格や筋肉のバランスが整う位置でマウスピースを作成し、それを装着した状態で撮影したセファロレントゲンです。


 写真からわかるように、左では出っ歯に見えますが、右では出っ歯には見えません

 

左の噛み合わせでのセファロ分析では抜歯が必要と分析される可能性が高いですが、右のセファロ分析では抜歯の必要がないと分析される可能性が高いことが分かります。

 

同じ症例なのに正確な診断ができるかでで抜歯、非抜歯が変わってしまうのです。

 

気道も左に比べて右のほうが広がっています。頭も起きあがり姿勢もよくなます。実際にこの患者さんも身体の変化を感じていました。

 

この様に見ると顎の位置を決める作業歯列矯正の成否を分ける最も重要な診断といえます。

 

正しい噛み合わせの診断で正しい噛み合わせに導きながら歯列矯正を行うとすべての症例で、劇的に体調が変化します。


CTを使った正確な診断

CTを使うことで、顎の3次元的なずれを診断でき、気道や頸椎のズレを診断することで、身体に起こっている不調の原因を見つけることが可能です。


写真2

側方のCT画像

上のCT写真は治療前の骨格、下のCT写真は治療後、頸椎の配列が変わっている。

上歯治療前、下は治療後のCTの写真です。

 

上歯ストレートネックだったものが、自然なS字状カーブが出来ています。

 

また、下顎の角度が緩やかになっています。

写真3

後方からのCT画像