東洋医学的な診断と療法とは?

東洋医学とは、肉体の健康を維持コントロールする五臓六腑1※を生命エネルギーの流れである2※が制御しているという考え方です。

全身を巡る12本の基本の経絡3※に滞りなく気が流れると五臓六腑は正常に機能します。

1※五臓六腑・・人間の生命を維持する基本的な最も重要な器官、肝、心、脾、肺、腎(心包)、胆、小腸、胃、大腸、膀胱、三焦

2※氣・・目には見えない生命エネルギーの元で、例えるとモーターを回す電気の様なもの。

3※経絡・・氣(生命エネルギー)が通る目には見えない通路。


東洋医学の診断法と治療法
八綱弁証と論治
八綱弁証論治とは、東洋医学の基本的な診断と治療の考え方です。
 
八綱とは表裏(病状の重さ)寒熱(熱と冷え)陰陽(エネルギー性質)虚実(欠乏しているか、過剰か)の八つの要素のことです。
弁証とはこの八つの要素を分析して体の今の状態のどこに問題があるかを探り出す考え方です。
論治とは、弁証で得られた結果から五臓陰陽五行の考え方を用いて根治療法を見いだす手法です。
論治によってどのような生薬を使うかを当てはめてゆきます。
正しく理解するには時間はかかりますが自分で生薬を選ぶことまで可能になり、西洋医学的な医療偏重の病院に行くよりはるかに効果が高く、副作用なく体調を改善することが可能です。
※生薬・・漢方薬の材料で、植物や鉱物、動物などの身の回りにあるもので、約365種類あるといわれている。普段食事で食べるものを含めるとたくさんのものが生薬といえる。

四診

東洋医学では主な四つの診断法として望診、切診、聞診、問診があります。


望診
顔や舌を観て体の調和の乱れを確認します。

聞診
臭いや息遣い、声の大きさ、行動、動作などから、身体の状態を診断する方法。

問診
患者さんの身体の症状、経過、尿や便の状態から身体のバランスの状態を分析します。

切診
切診とは、脈やお腹の硬さで、体の状態を判断する方法

歯との関係
歯の部位ごとに五臓と関係が深く、悪い歯を治すと五臓の乱れを回復する事ができます。