細菌性心内膜炎とは?
細菌性心内膜炎とは、血流に乗った細菌が心臓の内膜や弁に付着し、心臓の弁の破壊や機能異常を起こし、場合によっては全身への塞栓を引き起こす重篤な病気で、命に関わるものです。
実は昔の歯科の抜歯は大変不衛生で道端で消毒もしない器具で抜歯が行われていました。
そのため感染対策が不十分で抜歯後に、原因不明で心臓の疾患で病気死する人がたくさんいました。人々はこれを「悪魔の仕業」といって恐れていました。
(中世の抜歯 http://mementmori-art.com/archives/38117122.htmlメメントモリさんより引用)
その後、調べてゆくと、抜歯の際に血流にのって細菌が心臓の弁膜に付着し、弁の閉鎖不全で亡くなっていることが分かりました。
このような疾患は「病巣感染」と呼ばれ、「歯周病」や、「根の病気」、「インプラント」などでも起こることが知られています。特に「インプラント」は生体の防御反応が働かないため、手入れが悪いと直接骨に細菌が侵入する恐れがあり、大変危険な治療です。
通常このような疾患にかかっている人は身体の状態も良くないので、身体の抵抗力が落ちています。
歯科治療における十分な感染対策は単に歯の治りが悪いということだけでは済まされないとても大切なものなのです。
埋伏抜歯の時は傷口を開いた状態で歯を分割するために削る際に水をかけます。
根の治療の際も根を開けるためにかぶせ物や歯に穴をあけるときにタービンなどを使って水を使います。
使われる水が衛生的に問題がないことが必須ですが、日本の歯科用ユニットにはこのような対策がなされていないことが知られており、私は20年以上前から警告してきました。
これを怠ると、歯科治療で骨の中に細菌が侵入し、治療後に一時的に敗血症や菌血症になることが知られています。
抵抗力が弱っていると特にそうですが、歯科治療では細菌性心内膜炎の原因になることがあるので注意が必要です。※1
歯科用ユニットの水の管理はとても重要です。アメリカでは40年以上前に解決されていますが、日本では十分とは言えません。
当院では次亜塩素酸水を使うことで解決しています。
