歯科医と鬱 〜心身の限界を超えた私が、東洋医学と氣功で体調を取り戻すまで〜

歯科医という仕事の大変さ

歯科医の仕事は非常に大変です。

 

ミクロン単位の細かい作業でありながら、分速30万回転という超高速なタービンを繊細に動かしながら、過不足なく正確に歯を削ってゆかねばなりません。

 

歯をたった数十ミクロン(1ミクロンは1/1,000 mm)削りすぎただけで噛み合わせは大幅に変化し、僅かな削り間違いで体調不良を引き起こしてしまいかねないほどデリケートな治療です。

 

世間一般的には、歯科医は細かい仕事で無理な体勢で治療を行い、辛い仕事だといわれています。私もそう信じていました。

 

私は、郊外でアルバイトもしており、数多くの患者さんを診療していたのですが、疲れ方が半端ではなく、下手をすると死んでしまうか、働けなくなるのではないかと恐怖を覚えました。

 

そのようなスタイルは自分には向かないと考え、一日の患者さんの人数を絞った勤務先を選び、最後に都心で分院長の職を見つけ、4年間分院長を務めた後、その医院を居抜きで買い取らせていただきました。

 

しかしその後何度も鬱症状を経験し、その経験から何が原因で、どう解決すべきかを20年以上かけて知ることができました。

その内容について書かせていただきます。


①開業してプチ鬱を発症👉

②本格的な鬱を経験👉

③歯科医と鬱の関係👉

④東洋医学で観た鬱とは?西洋医学との違い👉

⑤代替療法を受けて分かったこと👉

⑥私の行きついた答え👉


①開業してプチ鬱を発症

開業出来て、患者さんもそんなに多くなく、自分のやりたい治療を自由診療を中心に行っていて、順風満帆のように思えました。

しかし、開業して半年ほどたってから、ぬぐいようもない「不安感や焦燥感」に襲われるようになりました。
身体はそこまで調子が悪くないのに、精神が不安定になってしまうのです。

開業して奇跡的に借金もなく、患者さんもある程度いて、確かに売り上げが今一つでしたが、生活に困るほどではなかったのですが、なぜか「自分はもうだめではないか」とか「まだ起こってもいない将来の不安」を考えるようになったのです。

 

他の人に何を言われても、その思考から抜け出せず、同じことを頭の中で何度も繰り返して抜け出すことができません。

 

それでもこのような鬱症状は私にとってはプチ鬱症状でしかありませんでした。時間が経つとそのうち症状が消えるので、いつの間にか気にならなくなり診療に打ち込むことができるようになっていました。

 

その時昔母が1年に1回ぐらい鬱になってとても辛いけれど、放っておけばだいたい1か月程度で治るといっていたことを思い出しました。


②本格的な鬱を経験

しかし、その後3年ぐらいして、本格的な鬱の経験を味わうことになります。

体中のこりと痛み、そして精神的に追い詰められた、非常に苦しい状態でした。

 

私は歯科治療が好きで天職のような仕事であり、細かい歯の治療や、患者さんの技工物を製作することは大好きでした。

 

学生時代から技工操作が好きで、苦痛に感じたことは一度もなかったです。

そんな私が、朝病院に来て、患者さんをこれから診療しなければならないと思うだけで、一日が永遠のように長く感じ、涙が出るほど診療自体が辛くなりました。正直、このようなことは信じられないことでした。

 

スタッフには、それとは氣付かれないように振舞うのが精一杯の時期が1か月から2ヶ月続きました。

 

幸か不幸か、私の状態とは裏腹に患者さんやスタッフ、そして家族は私が苦しんでいるようにはまったく見えなかったようで、私が「鬱になっている」と話すと「冗談はやめて」といわれました。

 

正直、当時何でこんな苦しい目にあうのか原因が全く分かりませんでした。自分では患者さんの数を十分にコントロールしているし、食事もキチンとしていて、夜も早く寝て、早起きしているのに、何が悪いのか全く理解できませんでした。

 

このような症状に悩まされ、鬱に関する治療法についてインターネットで毎日調べ、何か役に立つ情報はないかと探し続けました。

 

しかしはっきりいってお医者さんの書いた文章や、専門家の書いている内容はほとんど「当たり障りのない」、「根本的解決にならない」、「当事者の気持ちをわかっていない」診断と投薬と理論の羅列ばかりで、自分で解決することはできそうになかったのです。


③歯科医と鬱の関係

調べてみると歯科医は鬱を発症しやすい職業だそうです。

 

世界的な調査では歯科医のなんと42%が軽度を含めて鬱病に罹患しているという報告があり、日本人の一般的な人の罹患率である6.7%と比較するとかなり高率であることがうかがえます。

 

私も入院までとはいきませんでしたが、鬱っぽくなり、真剣に閉院を考えた時期もありました。

 

鬱はかかった人にしか分からない、「何もする気が起きない」、「ひどく疲れる」、「不安感がひどい」、「思考が回らなくなって今まで2,3分でできていたことが1時間かかっても出来ない」といった表現のできない苦しみでした。

 

しかも、週末に十分な休息や睡眠をとっても、改善してゆきませんでした。

 

そもそも鬱になる時期は仕事が忙しいことが多いので、週末程度の休みでは回復が難しいのかもしれません。


 ④東洋医学で観た鬱とは?西洋医学との違い

鬱については西洋医学では様々な原因がいわれていますが、これといった決め手根本的な治療法はないと考えられています。敢えて症状を抑える方法といえば「抗うつ薬」などでしょう。

 

私の医院で何年か前に「抗うつ薬」を30年以上飲み続けられている患者さんの診療したことがありますが、「ひどい不安感が落ち着いている」とおっしゃっていましたが、極度な潔癖症で、当院で治療ごとに交換している感染対策用のヘッドレストにかけてあるビニールを外して、自分の持参したビニールに交換していました。

 

感染に恐怖感があるようでしたが、このようなはたから見ると異常ともとれる不安感は、何年薬を飲み続けても根本的には改善しないのだろうと思いました。

 

話していると普通の人とは全く違った視点でものを考えていてとても魅力的なのですが、極端な部分もあって、良くある天才に多いタイプのように見えました。常にいろいろな情報にアクセスできるいわゆる直観力の優れたタイプの人でした。

 

東洋医学では「鬱」は、「氣(生命エネルギー)」が詰まる「氣滞」が原因となって起こる「気鬱」の状態と考えられています。

 

経絡は主に12本ありますがその中でも「腎経」「心経」が鬱と深く関係しています。

 

「腎経」の経絡が詰まって「氣が流れにくくなる(気滞)」と、「この先どうなってしまうのかという強烈な恐怖心」「自分の技術や将来への絶対的な自信喪失」が湧き上がってきます。

 

その状態がさらにひどくなると、生命力の貯蔵庫である「腎精(じんせい)」が底をつくと(腎虚)、心身のすべての活動を支える根本的なエネルギーが失われ、「魂が抜けたように、どうしても動けない」「底知れぬ無力感」が襲ってきます。

 

「心経」の経絡が詰まって「氣滞」になると、心が栄養不足(心血虚)になり、「理由のない焦燥感」「胸がザワザワして落ち着かない」という不安が出ます。

さらなるストレスや過労で心経が障害されると、血流が低下し脳の処理能力が著しく低下します。

「いつもなら一瞬でできる作業に、何倍も時間がかかる」「頭にモヤがかかったようで、次の動作に移れない」といった状況に陥るのです。


⑤代替療法を受けて分かったこと

私は自分が鬱や身体の不調で悩まされ、整体や、オステオパシー、医療氣功などを様々渡り歩いた結果分かったことが3つあります。それは

①HSP体質やエンパス体質という、「生命エネルギー(氣)」が乱されやすい体質があるということ

 

このような人たちは、「アイデアが浮かんだり」、「直感力が高かったり」という良い部分がありますが、常に周りに対して多くのアンテナが立っているような状態なので、良いものだけでなく、わるいものも拾ってしまう傾向があります。

 

旅行先である場所に行ってから急に体調が悪くなったり、人と握手しただけで体調不良に陥る人までいます。

影響で経絡を一瞬で詰まらされて、氣滞の状況になってしまうことすらあるのです。

 

私は明らかにこのような体質だったのです。おそらく母親からの遺伝です。

 

②西洋医学的方法では治せない

西洋医学は人間を物理的な臓器の部品が集まって構築されたものとしか考えません。

 

物理的な感覚に支配されていて「氣というエネルギー」が身体を調整しているとは考えてもいないです。氣が五臓六腑と深く関係していてそれが感情や脳の働きにまで影響を及ぼすという感覚が結びつかないのです。

 

従っていくら西洋医学の薬を飲んだとしても、緩解はしてもよほど環境の良いところで長期間静養しないと完治は難しいといえます。

 

③東洋医学で氣をコントロールできる

私は医療氣功の技術を教わり、氣のコントロール法や、氣の貯め方を教わりました。その時から東洋医学を深く勉強するようになりました。

 

そこで初めて、自分が開業してからどうして精神的な症状が酷くなった理由が明確に分かるようになりました。まさか気の巡りが精神症状にまで影響するとは考えてもいなかったのですが、東洋医学の本には明確に精神症状との関係が書かれており、正直目からウロコでした。

 

体質が敏感な人の「生命エネルギー(氣)」はたとえ体力的にひどく消耗することをしてなくても周りの環境から影響を受けて絶えず変化します。

 

自分の氣のエネルギー変化を事前に察知できれば対策が取ることができ、氣のエネルギーを貯めれば、ひどい症状で悩まされる前に先回りして改善することができます。


⑥私の行きついた答え

私の場合は、整体や、アロママッサージ、オステオパシーなどで回復する方法を10年以上続けなんとかエネルギーレベルが落ちないように努力し維持していました。

 

しかし、その治療をしてくださる方もエネルギー不足で悩んであからさまにはいいませんが、苦しんでいる様子でした。

 

そして、どんなに他の代替療法を受けても改善できないほど憔悴してしまったとき、氣功治療に出逢い、医療氣功の治療を受けたことで回復することができました。

 

そして、氣功がそのようなエネルギーを自分の力で回復させることができる方法でもあると聞き、そんな方法があるのかと感激しその方法を習得したのです。

 

私の場合はもちろん内気功という自分で氣を貯める方法だけでなく、漢方薬や、霊芝、高麗人参など、氣を高める漢方食材も常に活用しています。

 

ただ、現代医療や代替療法をさまよった挙句、東洋医学が唯一解決できる方法を持っていることを知ったのです。


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