家を維持管理するように、歯をケアする

わずかな『ミクロの兆候』を捉え、全身の崩壊を未然に防ぐ予防的チェックアップ

ルーペで拡大しながら治療を行うドクター(左上)、建造物の設計図(右下)

どれほど精密に虫歯を治し、完璧な噛み合わせを構築しても、私たちの身体は日々変化するストレスに晒されています。

 

建築物に定期的な「維持管理」が必要なように、お口の中にも、肉眼では見えない微細な変化への対策が必要です。

 

当院のチェックアップは、単なる歯石除去ではなく、歯に「目に見えるトラブル」として現れる前の「ミクロのシグナル」を捉える、重要な建物点検(診断プロセス)なのです。

 


修復物の劣化や、歯のわずかなヒビや摩耗を放置しないために。マイクロスコープが捉える『警告』

大地震で建物が倒壊する前には、必ず壁に目に見えないほどの微細な亀裂(クラック)が入ります。歯も同様です。

 

身体のストレスが限界を超え始めると、「歯の微細なヒビ(マイクロクラック)」「修復材料の肉眼では分からない劣化」、あるいは「筋肉の緊張による噛み合わせの歪み」として、まずはミクロレベルの乱れが現れます。

 

これらは身体からの重要な「警告」です。当院では、熟練の技術とマイクロスコープ等の精密機器を駆使し、この段階で「先回り」して原因を分析・解消します。

歯にひびが入り、歯の先端が削れ、今にも割れそうになっている歯(左上)

噛み合わせの面が削れて(磨滅して)しまっている犬歯と、小臼歯(右下)


ピサの斜塔のように、わずかな基礎の傾きが全体を歪ませる。歯のダメージと身体のつながり

基礎から傾いたピサの斜塔(左上)、しっかりとした正常な背骨のレントゲン画像(右下)

傾いたピサの斜塔(左上)、しっかりとした正常な背骨のレントゲン画像(右下)

 

特徴的なのは、地盤という「基礎」のわずかな狂いが、建物全体の傾きを生んでいるという事実です。

 

歯も全く同じです。特定の歯が「根元がえぐれる」「詰め物が傷みやすい」「頻繁に外れる」といった現象は、単なるお口だけの問題ではありません。

 

建物の1本の柱や地盤の傾きが、全体の歪みに直結するように、個々の歯に起こったトラブルは、全身の骨格や内臓の不調と深く繋がっています。


『最小限の介入』で歯の状態を保ち、内側からも調和させる

マイクロスコープが捉えた微細なダメージに対し、「削って治す」のではなく「これ以上傷まないように保護・補強する」というアプローチを行います。

 

構造物のひび割れを早期に補修するように、先端が割れかけている部分へ、フッ素を放出して歯質を強化する「RIVA(グラスアイオノマーセメント)」などを導入。

 

天然の歯を削る量を極限まで抑え、構造を守る「予防的コーティング(保守管理)」を実践します。(左上写真)

 

このように外側から物理的なダメージを保護すると同時に、当院では、そのストレスを引き起こしている『お身体の内側のサイン』にも目を向け、根本からの調和を図ります。

【重要】この治療に関する主なリスク・副作用を確認する(クリックで開く)

治療内容:口腔内全体の調和を目的とした全顎治療の一環として行った、生体適合材料(グラスアイオノマー)による部分修復。

この症例の総額目安:全顎調和治療の総額:約330万円(税込)

全顎治療の費用目安:150万円〜500万円(税込)
※当院は1本の歯のみの部分治療は行っておりません。この費用は、お口全体の環境を整えるためにかかった一連の包括治療の総額です。患者様の状態により総額は変動します。

リスク・副作用:共通事項(ページ下部👉)に記載。


口腔局所のストレスから全身の「未病の兆候」を捉える包括診断指標

不調部位や症状

対応する五臓(経絡)

不調

小臼歯、犬歯

(上下3,4,5)

胃と脾

(胃経・脾経の経絡)

消化器系の疲れ、食欲異常、内臓下垂、皮膚のたるみ、皺、思い悩み(考えすぎ)。
股関節や、膝、足首などの違和感や痛み

などが現れやすい

下顎大臼歯

(下6,7)

上顎前歯
(上1,2,3)

下顎前歯

(下1,2,3)

心と小腸(心経を小腸経の経絡)

睡眠の質の低下、気分の浮き沈み、不安感、焦燥感、動悸。

小指側の腕の筋や筋肉の痛み(押すと痛む)、肩甲骨の痛み、背中の真ん中あたりの痛みや違和感

などのサインが出やすい

上顎大臼歯

(上6,7)

肺と大腸(肺経・大腸経の経絡)

呼吸器の弱り、肌荒れ、悲しみの感情が強い。

親指側の腕の筋や筋肉の痛み(押すと痛む)、肩こり

などが起こりやすい

歯周病

腎と膀胱(腎経・膀胱経の経絡)

 慢性疲労、生命力の低下、白髪、抜け毛、骨粗鬆症

耳の異常、腰痛、首の痛み

に繋がりやすい

歯にトラブルが起こりやすいということは関係する臓に、症状には出ていない問題が潜んでいる可能性が高いのです。

ご自身で、自分の歯のトラブルと、身体の不調などの感覚を比べると相関関係がより理解しやすくなり、対処がしやすくなります。

【東洋医学的診断に関するご注意】

※この表にある「歯と体のつながり」は、東洋医学の考え方や当院の経験からまとめた「健康の目安」です。内科などの病気を正式に診断するものではありません。歯の治療だけで、体の病気がすべて完全に治るとは限りません。当院が目指しているのは、お口をきれいに保つことで、病気になるのを防ぎ、体全体の健康を守るお手伝いをすることです。