歯科用ゴールドは、お口の中で使用する修復材料の中で最も生体安定性に優れた最高の歯科材料です。
人類の歴史上、何千年間も歯に使われ続けてきたという事実こそが、その揺るぎない信頼性の高さを証明しています。
近年主流となっているセラミックやジルコニアは、その「硬さ」ゆえに噛み合う相手の歯を過剰に傷つけてしまうストレス(生体への負担)を抱えています。
一方でゴールドは、「過酷な咬合圧に対して自らが適度にいなし、変形することで、大切な天然歯を守る」という圧倒的な優位性を持っています。
ゴールド修復を選ぶべき4つの医学的メリット
① 優れた耐久性と高い生体安定性
金は原子番号「79」という非常に安定した原子構造を持っています。原子核を取り巻く電子が強固に結合しているため、唾液による酸やアルカリ、熱、外界の様々なエネルギーから受けるダメージを完全に遮断し、お口の中で劣化することなく歯を永続的に保護します。
② 二次虫歯(再発)を防ぐ超精密な「適合性」
ゴールドを高度な技術で鋳造(溶かして成形)すると、ミクロン単位の細部まで隙間なく流れ込みます。これにより、肉眼では見えない歯との境界線(ギャップ)を完全に無くし、最も再発の原因となりやすい「細菌の侵入(隙間)」を徹底的に封鎖します。
③ 歯の寿命を延ばす「優れた展延性(伸びの良さ)」
金合金は「面心格子」という柔軟な金属結合で構成されているため、強い力がかかるとその構造を適度に変形させる性質(展性)を持っています。日々の歯ぎしりや噛み締めによって、詰め物自体がわずかに「伸びて」歯とより一体化していくため、噛み合う相手の歯を傷つけることなく、お口全体の寿命を飛躍的に延ばします。
④ 過酷な圧力がかかる「臼歯部(奥歯)」への最適性
体重と同等以上の強い衝撃がかかる奥歯(臼歯部)の修復において、ゴールドを上回る信頼性を持つ材料は存在しません。破折(割れること)のリスクを最小限に抑え、構造としての長期安定を支えます。
自由診療において、材料の限界を誠実にお伝えすることも当院の義務と考えています。
審美性(見た目)の問題: 金属特有の金色となるため、前歯の目立つ部分への適応は限られます(見えない裏側などへの適応は可能です)。
形状による制限: アンダーカット(構造上のくぼみ)が強い複雑な歯の隙間には、物理的に直接詰められない場合があります。
深部への配慮: 金属は熱や刺激を伝えやすいため、神経に極めて近い深い虫歯の場合は、あらかじめ神経を保護する別の材料でMTAや裏層(ベース作り)を施す必要があります。
当院では、一口にゴールド治療と言っても、その「目的」に合わせて金合金の種類を細分化し、力学的な金の性質を考慮しています。
■ 間接修復材:JRVT(タイプII 金合金)
治療内容: 口腔内全体の調和を目的とした全顎治療の一環として行った、虫歯治療と噛み合わせの治療による効果(左下)。
この症例の総額目安:全顎調和治療の総額:約440万円(税込)
全顎治療の費用目安:150万円〜500万円(税込)
※当院は1本の歯のみの部分治療は行っておりません。この費用は、お口全体の環境を整えるためにかかった一連の包括治療の総額です。患者様の状態により総額は変動します。
リスク・副作用:共通事項(ページ下部👉)に記載。
■ コアー用金合金:N3(タイプIV 金合金)
当院の治療は、単に1本の歯を白くする審美治療ではありません。お口全体の緊張を解き、全身と調和させるための「全顎的なアプローチ」を基本としています。
当院では部分的な治療は行っていないため。精密検査+治療計画をお受けいただき、費用の総額をご確認していただいた上、ご同意を頂いてからの治療になります。詳細はこちら 👉
主なリスク・副作用:歯列矯正を行う場合、歯に材料を盛るため、一時的に噛み難い、歯に強い力がかかり、違和感を感じる場合があります。ゴムかけなどの患者さんの協力が不可欠です。(※詳しい注意事項は医院にてご説明いたします)
※当院の全顎調和治療は、一口腔単位の医学的根拠に基づく包括的な歯科治療(噛み合わせ調整、精密根管治療、審美修復等)を指します。「未病予防」や「ストレスの軽減」は、お口全体の機能とバランスを整えることによって目指す、当院の治療理念・方針です。
