「長引く肩こりや首の痛み、原因不明の体調不良に悩んでいませんか?実はそれ、歯そのものではなく『顎の位置』が原因かもしれません」
歯の治療は歯にはとどまらない健康面を根本から改善できる力があります。
その治療法の一つが噛み合わせ(顎の位置)を治す治療法です。
実は噛み合わせについては何十年も前から重要であることは知られていました。そして噛み合わせを治すことで体調が激変してよくなることは知られていました。
ただ治療は難しく、いったいどういった方法で治したのか、分かりにくく体系化した技術はなく、その先生のさじ加減といったあいまいなものが多かったのだと思います。
私は、主に顎関節症で悩まれる方の治療を手掛けていたので、顎関節症の症状が無くなる正しい噛み合わせの位置とは一体どこなんだろうと悩んでいました。
私が教わったアメリカの大学と大学院を出た先生は、「(世界的な標準とされている治療法)ナソロジー」の考え方を基本とした、「(顎の位置を固定する手法)ドーソンテクニック」で正しい噛み合わせの位置(中心位)を決めていました。
私は教わった通り噛み合わせを取って治療をしていましたがうまく行きませんでした。顎関節症を発症していた患者さんを歯列矯正で治療していた私は、治らない患者さんを前に徐々に追い詰められてきました。
実はアメリカでも中心位という噛み合わせの位置に関しては次々と定義が変わっていて今でもこれといった正しい定義がないのです。
そんな時、白須賀先生と出逢いました。ブラケット装着位置の精度がうまく出ないことにに悩んでいた私に白須賀先生に出逢ったことで救われました。
そして、自分自身にブラケット装着をして、試してみることにしたのです。2,008年のことです。
私は2,005年ごろから原因不明の体調不良に悩まされており、整体治療を3年近く受けていました。体調は徐々に良くなっていましたが、首の痛みや肩の張りは相変わらず取れませんでした。
しかし、歯列矯正を初めて1か月もしないうちに歯が全くかみ合わなくなり、顎が勝手に前に出てき始めたのです。
そして、その時自分の顎がずいぶん後ろに下がっていたんだということに気が付きました。しかも奥歯はほとんど当たらず前歯が当たるのです。しかも歯が当たらないのに首や肩は嘘のように楽になったのです。
ドーソンテクニックで取る中心位は顎をやや後ろ斜めに押しながら、最初の歯が当たるところで噛み合わせを取る方法でした。
しかし整体を3年受けてきた私の顎は勝手に前に出てきて、しかも奥歯が全く当たらなくなる位置でした。
つまり、筋肉がリラックスするためには顎の位置は奥歯が当たらず、前の位置であるべきであると気付いたのです。
それから私は何人もの患者さんで顎を緩ませてから噛み合わせの位置を取っているうちに筋肉がリラックスする決まった下顎と上の顎の関係があることに気が付いたのです。
それが現在私が矯正の噛み合わせのゴールにしている位置ですが、「あらゆる筋肉がリラックスし首まわり全体が調和する位置」というのが正しいかもしれません。
上のCT画像は私の歯の治療前後の映像です。顎の角度が緩やかになり、頸椎の配列がストレートネックから前絵の反りがしっかりできてきています。ほんの僅かの違いに見えますが、本人にとっては雲泥の差があります。
しかし、ここで難しいのは、筋肉がリラックスすれば、骨の歪みが治り、全身の骨格の位置が変化するので、変化するごとに上下の顎の位置関係を確認しながらリラックスする位置に顎を誘導する必要があったのです。
実はこれが最も重要な「肝」の部分で、過去の先生はそれを完全に理解して、言語化できなかったのではないかと思います。
また筋肉のリラックスできるかどうかも個人差があり、人によってはとても時間がかかることがあります。それが東洋医学的な氣の考え方で治療をすると効果が速まります。
筋肉の緊張はストレスエネルギーが溜まることで起こるために、氣を流すことができれば筋肉は緩みやすくなり、骨の動きや歯の動きが速まります。
そういった意味で歯の治療で噛み合わせを治すにはこのような東洋医学的な手法も必要です。多くの噛み合わせを治すのが得意な先生は、無意識にこのような方法を使っていたのだと思います
このような顎の移動と骨格の正常化、骨格の位置の正常化のプロセスを繰り返すことで、骨格が理想的になり、様々な症状が取れるだけでなく、今までに経験したことがないレベルにまで体調が良くなるのです
これが顎を正しく治す矯正のメリットであり、このような治療技術が広がれば、健康寿命は確実に伸びると思います。

