歯と生命エネルギーと東洋医学

なぜ、虫歯を治療しただけで頑固な頭痛や腰痛が消えるのか。

現代の医療・歯科医療システムが限界を迎えている本当の原因とは何なのか。

 

歯科医師として長年「噛み合わせ」と向き合う中で目撃した不思議な現象と、私自身の命を救った「医療氣功」との出逢い。エネルギー医学の視点からこれからの未来の医療を紐解く、全4章の記録です。


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①歯の治療で全身の不調が治る謎👉

②整体との出逢いと「邪氣」の存在👉

③絶望の淵で見つけた「医療気功」👉

④歯科医療システムの限界とこれからの未来👉


①現代病の正体――なぜ歯の治療で全身の不調が治るのか?

現代人は、様々な「現代病」と呼ばれる原因不明の症状を抱えています。

 

私は1994年頃から「顎関節症」という病気の治療法に挑み始めました。当時は、入れ歯やマウスピースを用いることで、良い結果が出ることがある段階までは知っていました。しかし、その効果には個人差があり、「どうしたら確実に良い結果が出せるのか」と一人深く悩んでいました。

 

その後、2010年頃に現在の「噛み合わせ理論」を完全に確立することができたのですが、それ以前からも、不思議な現象が起きていました。私が通常の歯の治療(虫歯など)をしただけで、顎関節症と思われる症状や、全身の不調が治っていく患者さんが大勢いたのです。

 

歯の治療に来院される患者さんのほとんどは、自分の不調の原因が「歯」にあるとは夢にも思いません。そのため、「頭痛がひどい」「腰が痛くてかがめない」といった症状を、治療前にわざわざ私に言ってはくれませんでした。

 

しかし、歯の治療が終わると、「実はあの頑固な頭痛が消えた」「腰の痛みがなくなった」と、嬉しそうに話してくれるのです。因果関係が私の施した歯の治療でしかないと確信し、ずいぶん後になってから事実を知らされることも多くありました。

 

患者さんたちが次々と健康を取り戻していく一方、当時の私は、深い迷路に迷い込んでいました。精神的に病んでしまい、「起こりもしないことにくよくよ悩む」「休みの日に元気がなくなって外に出られない」「体がどんどん浮腫んでゆく」といった、深刻な心身の不調に私自身が悩まされるようになっていったのです。


②整体との出逢い――患者を治すほど、なぜ私の体がボロボロになったのか?

そんな心身のバランスを崩していたある日のこと、ついに体が悲鳴を上げ、ひどい肉離れを起こしてしまいました。それを機に、私はある整体院に通うようになります。

 

その先生は東洋医学的な考え方を重視する方で、施術によって体の中の「氣(エネルギー)の流れ」を整えているようでした。といっても、当時の私には氣の流れなんて目に見えません。ただ、施術が終わった後の圧倒的なすっきり感から、「本当に氣の流れが整っているんだな」と肌で感じていました。

 

その先生はいつも、施術の終わりに「今日もたくさん邪気(悪いエネルギー)が付いていましたよ」とおっしゃっていました。初めはそれ以上の詳しいことは話してくれません。あまり話しすぎると、私に怪しまれるのではないかと気遣っていたからだそうです。

 

しかし、長期にわたって通い、目に見えないエネルギーについて色々と教えてもらううちに、衝撃的な事実を知ることになります。先生は、私が溜め込んでいた邪気を自らの体で請け負い、代わりに良いエネルギーを私に注ぎ込んでくれていたからこそ、私の体調が良くなっていたのです。

 

この仕組みを知った時、私はハッとしました。

「そうか、私も同じことをしていたんだ……」

 

患者さんの歯の治療をする際、目に見えない『邪気』というエネルギーを私がもらい、それが私の生命エネルギーの流れを詰まらせていた。そして同時に、私が自分の生命エネルギーを患者さんに無意識に与えていたからこそ、私の心身に様々な不調が起きていたのだと理解しました。

 

①でお話しした、「歯を治療しただけなのに、なぜか患者さんの頭痛や腰痛まで治ってゆく」という不思議な現象。その本当の理由が、このエネルギーの交換にあったのだと、ようやくすべての点と線が繋がったのです。

 

それからの私は、自分に溜まる邪気を取り除き、新しいエネルギーを入れてもらうため、様々な施術を必死に受け続けました。しかし、事態は好転しません。

 

ある日ついに、「これ以上、日々の診療を継続することができない」というほど、心身ともに消耗し尽くした状態に陥ってしまったのです。その時は、大げさではなく「死」さえ頭をよぎりました。

 

当時は、最初に出逢った整体から始まり、オステオパシー、アロママッサージなど、ありとあらゆる治療法をハシゴしていました。次から次へと院を変えざるを得なかったのは、私の施術をするうちに、今度は施術側の先生たちの具合が悪くなって継続できなくなったり、先生のパワーが落ちて効果を感じられなくなったりしたからです。私を癒やす施術者側もまた、私の邪気で激しく消耗していったのです。

 

私は施術に頼るだけでなく、スポーツジムに通い、ヨガを生活に取り入れるなど、自分なりの養生を必死に続けました。しかし、もうどんな施術を受けても全く効果が出ないほどの限界を迎えていました。

 

万策尽き、暗闇の中にいたその時、私の頭にあるひらめきが訪れます。「エネルギー治療の根本といえば、やっぱり『気功』なんじゃないか?」「本物の気功なら、今の私を救ってくれるかもしれない……」


③絶望の淵で見つけた「医療氣功」と、生命エネルギーのメカニズム

しかし、いざインターネットで「氣功」を調べてみると、何やら怪しげなものばかりが目につきました。料金も高額なところが多く、当時の私にはどれを信じればいいのか判断しかねていました。

 

藁にもすがる思いで悩みながら調べを進めるうち、一軒だけ「医療氣功」と掲げている治療院を見つけました。

 

院長先生は中国の医師免許を持つ方で、中国で非常に有名な「推拿(中国式整体)」の大家に師事した経歴があると書かれていました。これなら医学的な知識をしっかり持っている先生だから大丈夫だと、私は直感したのです。

 

実際にその治療院に通い、治療を重ねていくうちに、私は「これこそが、これからの時代に求められる本物の治療技術だ」と確信するようになりました。

 

私の場合、施術の最中に何かが劇的に変わるような、派手な体感があったわけではありません。しかし、不思議なことに、施術台から起き上がると足元が驚くほど軽く、全身の重みがすっきりと取れて、頭がクリアになっていたのです。

 

その「医療氣功」の仕組みは、実に論理的なものでした。東洋医学では、人間の体には「生命エネルギー(氣)」が通る12本の「経絡(けいらく)」と呼ばれる通り道があると考えられています。もちろん、これはかつて整体の先生が言っていた通り、目に見えるものではありません。

 

しかし、何千年も昔からこの概念は存在し、経絡に十分な量の「氣」が流れることで、人間の生命維持を司る「五臓六腑」の機能が正常に保たれています。外側からの刺激で内臓をコントロールする、まるで「リモコン」のような仕組みです。

 

医療氣功とは、経絡に入り込んで詰まりを引き起こしている「邪氣(悪いエネルギー)」を取り除き、不足している「生氣(良いエネルギー)」を補うことで、五臓六腑の機能を正常化させるアプローチなのです。

 

この考え方に基づけば、西洋医学的な「病名」は特に必要ありません。極端に言えば、氣の滞りをなくしてスムーズに流れるようにしてあげれば、心身の不調は体が勝手に治していってくれるのです。

 

東洋医学では、氣功のほかに漢方や鍼灸、推拿なども用いますが、これらもすべては「どの経絡が詰まっているのか」「どこに氣が足りないのか」を厳密に診断し、正しく氣を整えるための手段に他なりません。

 

この医療氣功との出逢いによって、私は人間の生命エネルギーである「氣」が、健康にとってどれほど重要な役割を果たしているのかを、身をもって知ることとなったのです。


④医療・歯科医療システムの崩壊と限界、そしてこれからの未来は?

今、医療業界も歯科医療業界も、深刻な限界を迎えているのをご存じの方は多いのではないでしょうか。

 

歯科衛生士さんによる日々のメインテナンスを含め、歯科医療は一見すると順調に回っているように見えるかもしれません。

 

しかし、実体はそうではありません。

歯科衛生士さんは毎日何人ものメインテナンスをこなす中で疲れ果て、現在、免許を持っている方の半分以上が実際の現場で勤務していない(潜在化している)ことが知られています。現在、歯科衛生士さん1名の募集に対して、歯科医院が20〜30件も殺到するほどの異常な倍率になっており、現場の人不足は尋常ではありません。

 

実は、予防歯科の先進国であるアメリカの歯科現場でも全く同じ現象が起きています。歯科衛生士さんの給与が高騰しすぎて経営が圧迫され、大変な状況になっているそうです。

 

私は、東洋医学でいう「邪氣」「氣の消耗」こそが、この世界的な医療崩壊を招いている根本原因ではないかと考えています。

 

現代を生きる私たちは今、人間が単なる肉体ではなく、「エネルギーがコントロールしている生命体」である事実に、ようやく気づき始めています。

 

単なるお口のクリーニングであったとしても、施術を通じて相手の「邪氣」を無意識に請け負い、自分の「生氣」を与えてしまえば、その肉体的な消耗レベルは尋常ではありません。だからこそ、日本の歯科衛生士さんは現場から離れてしまい、アメリカではスポーツ選手のように短時間で高額の報酬を稼ぎ、残りの時間は勤務を減らして悠々自適に暮らすという、極端な仕組みになってしまっているのだと私は思います。

 

この問題を根本から解決するには、医療の現場全体で「自分の邪氣を取り除き、正氣を貯めていく技術」が広まることが不可欠です。そうでなければ、現場の疲弊は今後さらに加速していくでしょう。

 

私どもの医院では、まさにそのような時代を先取りし、医療氣功や漢方を日常の臨床にいち早く取り入れてきました。すべては、患者さんを本当の意味で健康にし、同時に医療に従事するスタッフの命をも守るため。私たちはこれからも、エネルギーの視点を取り入れた「これからの未来の医療」を実践し、発信し続けてまいります。