「噛み合わせの『歪み』が体調不良を招く?咬合平面とスピー湾曲の影響とは」
咬合平面スピー湾曲は噛み合わせと深く関与しており、治療後の経過に影響します

噛み合わせの面(咬合平面)

咬合平面を考慮しない診断で歯列矯正を行うと噛み合わせの重篤なトラブルに繋がります
「正常な咬合平面と出っ歯の比較。後ろ上がりの平面が顎を後退させる様子」

噛み合わせの面(咬合平面)水平なほど噛み合わせが安定し、後ろ上がりだと顎が後ろに下がり易くなります。右のような顎の状態をハイアングルといい、不調をおこしやすく、治療も難しくなります。


スピーの湾曲

奥歯が倒れ、噛み合わせの面が歪むと、顎が後ろに押し込まれてしまいます。これが顎関節症だけでなく、全身の不調を引き起こす大きな原因となります。

 

これは通常乳歯列の時に、顎が後ろに下がっていたために、噛み合わせの高さが低く、歯列の幅が狭くなったために起こります。

 

乳歯列の段階で、噛み合わせを前に出し、奥歯を高くすることで、身体に起きている様々な症状が無くなります。

顎が後ろに下がって出っ歯になる場合、スピーの湾曲もつきます。左正常なものを湾曲が強いものを比較しました。

犬歯と7番の遠心の高さを結んだ線と最深部が5mm以上あるスピー湾曲だと、顎が後ろに移動したまま固定化する為、体調不良や、顎関節症の原因となります。


下の図のように歯の軸が、ほとんどの真ん中に向いています。これは奥歯が前に倒れ、犬歯は後ろ向きに倒れています。

ブラケットを装着し真っ直ぐなワイヤーを入れるだけでは治らないことが分かります。

図のような下の歯の歯列が下向きに湾曲した状態をスピーの湾曲といって、噛み合わせ上の大きな問題になります

図のように、犬歯から奥歯にかけての湾曲(スピーの湾曲)が5mmを超えると、顎が後ろに下がりやすくなります。当院ではワイヤーを特殊に屈曲させ、倒れた奥歯を起こすことでこの湾曲を平坦化し、理想的な噛み合わせを作ります。

スピーの湾曲の測定法。5mm以上の湾曲が顎関節症や体調不良の原因になる

スピーの湾曲の治療法

噛み合わせを治す歯列矯正で最も大切なのはスピーの湾曲を取ることです。噛み合わせ面の平坦化は歯列矯正の最も重要な治療目的です。この方法は奥歯を起こしながら後ろに送る基本的な方法です。

この図はベンディングワイヤーを使って奥歯を後ろに送りながら回転させてスピーの湾曲を治す方法を描いたものです。

特殊な力がかかるように曲げられたワイヤーと、力学的に考えられたゴムかけで、奥歯が順繰りに起き上がりながら後ろに送られ、小臼歯や犬歯が並ぶスペースが出来ます。結果的にスピーの湾曲が無くなります。

スピーの湾曲が取り除かれ叢生が無くなりなったことを示すイラストです。

このような特殊な屈曲を施したワイヤーをユーティリティーワイヤーといい、特定の歯を移動させるのに使用します。

 

ちょうど将棋倒しのように奥歯が倒れ、歯が並ぶスペースが無くなっているので、後ろから順に起こさないと歯が並ぶスペースを作ることができません。