噛み合わせの面(咬合平面)は水平なほど噛み合わせが安定し、後ろ上がりだと顎が後ろに下がり易くなります。右のような顎の状態をハイアングルといい、不調をおこしやすく、治療も難しくなります。
奥歯が倒れ、噛み合わせの面が歪むと、顎が後ろに押し込まれてしまいます。これが顎関節症だけでなく、全身の不調を引き起こす大きな原因となります。
これは通常乳歯列の時に、顎が後ろに下がっていたために、噛み合わせの高さが低く、歯列の幅が狭くなったために起こります。
乳歯列の段階で、噛み合わせを前に出し、奥歯を高くすることで、身体に起きている様々な症状が無くなります。
下の図のように歯の軸が、ほとんどの真ん中に向いています。これは奥歯が前に倒れ、犬歯は後ろ向きに倒れています。
ブラケットを装着し真っ直ぐなワイヤーを入れるだけでは治らないことが分かります。
図のように、犬歯から奥歯にかけての湾曲(スピーの湾曲)が5mmを超えると、顎が後ろに下がりやすくなります。当院ではワイヤーを特殊に屈曲させ、倒れた奥歯を起こすことでこの湾曲を平坦化し、理想的な噛み合わせを作ります。
スピーの湾曲の治療法
噛み合わせを治す歯列矯正で最も大切なのはスピーの湾曲を取ることです。噛み合わせ面の平坦化は歯列矯正の最も重要な治療目的です。この方法は奥歯を起こしながら後ろに送る基本的な方法です。
特殊な力がかかるように曲げられたワイヤーと、力学的に考えられたゴムかけで、奥歯が順繰りに起き上がりながら後ろに送られ、小臼歯や犬歯が並ぶスペースが出来ます。結果的にスピーの湾曲が無くなります。
このような特殊な屈曲を施したワイヤーをユーティリティーワイヤーといい、特定の歯を移動させるのに使用します。
ちょうど将棋倒しのように奥歯が倒れ、歯が並ぶスペースが無くなっているので、後ろから順に起こさないと歯が並ぶスペースを作ることができません。
