現在の矯正用ブラケットはストレートワイヤーテクニック※👉基本となっており、非常に緻密に設計されています。
全ての歯を均等に噛み合わせるためには、極めて正確な装着技術が求められます。
特にブラケットを取り付ける「高さ」👉は、上下の歯がきちんと噛み合うための重要なポイントで、一本一本の歯に対して、異なる高さで精密に装着する必要があり(下図👉参照)、これがすべて正確におこなわれていないと噛み合わせが滑り、顎の位置がズレ、顎関節症の原因となります。
当院ではこの装着高さを250ミクロン以下の精度で行う白須賀法👉を採用しております。
※ストレートワイヤーテクニックとは?・・理想的な歯並びの人のデータをもとに各ブラケットが初めから緻密に設計されており、従来のワイヤー囗お曲げる操作なく、理想的な形のワイヤーを入れるだけで正確な噛み合わせが完成する方法。ただし非常に正確な「高さ」、「位置」にブラケットを装着しなければならない。
正確にブラケットを装着するためには一本一本に装着する高さ、位置が決まっており少しでもズレると全くかみ合わなくなる為、規格化が必要で、その正確な規格を白須賀先生が作りました。(世界初)
実は白須賀法は、歯列矯正に携わる先生が全員マスターすべきテクニックです。
白須賀法とは?
白須賀法とは臨床家の白須賀直樹先生が完成させたインダイレクト法※による正確なブラケット装着法です。
白須賀法では、ブラケットを装着する際、「歯の回転(ローテーション)」、「歯の傾斜(トルク)」、「高さ」」を読み取って決めることで正確なブラケット装着を行う方法です。
※インダイレクト法(間接装着法)
お口の中で直接ブラケットを装着するのではなく、模型上で仮付けした位置を「マウスピース型のトレー」に移し取り歯に装着する方法です。
ブラケット装着手順
4,ブラケットの装着
ブラケット装着準備と装着手順
手順1(ブラケットの位置決め)
「レントゲン(上)」で根の向きを確認し「模型」上で、「歯の回転(左下)」、「歯の傾斜(右下)」を読み取りながらブラケットの装着位置を決めてゆきます。
上のイラストは正しく装着されたブラケットのよって歯がきちんと並んでゆく様子を上から見たものです。
ブレケットの位置がほんのわずかにずれただけで咬頭頂(歯のてっぺんの位置)が噛み合う位置からズレて全く噛み合わなくなります。
このようなことが起こらないよう、一本一本ルーペで確認しながらブラケットの位置を模型上で決めてゆきます。
手順2(ブラケットの高さ決め)下写真
白須賀ゲージ* を使い250μmの精度で模型上にブラケットを正確な高さに仮着けをしてゆきます。この操作が歯がかみ合うために最も重要な作業です。
※白須賀ゲージ・・ブラケット位置決め器具(下中写真)。250ミクロン単位で高さを変えられるようになっています。
白須賀法ではは前歯の1番目の歯の高さを基準にして、そこからどれだけ違うかが規格化されているので、一本装着する高さが決まれば、全ての歯の装着する高さが決まります。
したがって治療終盤で歯がかみ合わない場合は、基準からどの歯がズレているかで、付け直す歯が決まり、修正が行いやすいのが特徴です。
手順3(インダイレクトトレー作成)
仮付けしたブラケットの位置を写し取るインダイレクトトレーを製作します。
1.ブラケットを仮付けした模型の噛み合わせの面をストッパー用の硬質プラスチックで覆います。(上)
2.軟質透明シリコンでブラケットを覆います。
3.バイオスターでEVA(マウスピース用の板)圧着して、ブラケット装着用トレーが完成します。 (下右)
手順4(患者さんの口に装着)
完成したトレーでブラケットを装着します。「接着剤を塗り(上)」、「トレーを歯に装着し(左下)」、「トレーのみ撤去(右下)」します。トレーを使うことで高い精度でブラケット装着が行えます。
また、治療時間が短縮され患者さんの負担が軽減されます。
5,なぜインダイレクト法(白須賀法)が良いのか?(Q&A)
1,ブラケット装着は高い精度が要求されます。
直接目でつける方法は高度な熟練の技術が必要です。熟練していても実際は正確な高さにブラケットを装着することは非常に難しく、付け直しやワイヤーを曲げて調整することがほとんどです。
これでは、折角のストレートワイヤテクニックの良さを十分に引き出すことが出来ず、治療期間が長引く原因になります。
2,基準となる高さが決まっている
高さを決める際、基準となる歯の装着の高さが決まっているため、高さのズレに気が付いた時も、どの歯がズレているか一目瞭然で、再装着によるリカバリーを行いやすい。
インダイレクト法を使わない場合、ワイヤーを曲げることで調整するので、治療精度が落ちる要因になります。
