「毎日疲れて、仕事をするのがやっと、休みの日は寝ているしかない」、「昔は体力があったのに今は元気がわいてこない」、「気力が萎えて、何かを打ち込むこともできない」
そんな状態で辛いと感じたことがありませんか?
それは生命エネルギーが枯渇しているからではありませんか?
私は歯の治療をするうちに、自分がエネルギー不足に陥り、仕事を続けられないのではないかと思うほど追い詰められた経験があり、その原因がなんであるか全くわからず、「何度も開業している歯科医院を閉院しよう」と考えたほどで、解決策を見出すのに本当に苦労しました。
その経験を踏まえて、その解決策についてお話ししてゆきたいと思います。
①生命エネルギーという考え方
普通、元気でなければ栄養と取って休んだりしようとします。
しかし「食事をとってもおいしくない、食べれない」、「いくら休んでも疲れが取れない」といった負のループに陥ることがあります。何とか仕事をこなそうと、ドリンク剤に頼ったりしてしまいます。
しかししばらく復活したように思えても、交感神経が一時的に興奮しただけで、効果が切れるとさらに不調はひどくなってしまいます。
このような状況は現代の西洋医学中心の医療では解決策がないのが現状です。
私は解決策を探して、あらゆる代替療法を試した末、最後に東洋医学に出逢い、これらの根本原因は「生命エネルギー(氣)の枯渇」であると初めて知ったのです。
私は完全に「生命エネルギー(氣)の枯渇」を起こしており、病気ではないのに、命の機器すら覚える状況だったのです。そして、じっくり時間をかけて治療を受け完全に復活しました。
このような状況は歯の治療と東洋医学的な療法を用いれば、私のように時間をかけなくても戻すことが可能なことが分かり、さらに養生法の智慧を身に付ければ、常に良い状態を維持してゆくことが可能であるとわかったのです。
②.2種類の生命エネルギー(氣)、「先天の氣」と「後天の氣」
中国では昔から、人間には「先天の気(生まれつきのエネルギー)」と「後天の気(食事をもとに作られてゆくエネルギー)」があると言われています。
「先天の気(生まれつきのエネルギー)」に恵まれ、元気で丈夫でな人がいます。
しかし、それを過信して身体を酷使しすぎると突然に体調が悪くなり、「脳梗塞」や、「突然死」、幸い命が助かっても「燃え尽き症候群」のように気力を失った状態で仕事もできない状態なってしまうことはよくあることです。
これは「先天の氣」を使い果たしただけでなくけでなく「後天の氣」として補える分以上の「生命エネルギー(氣)」を消耗しつくしてしまったからです。
私もそうでしたが、いったん「両方の氣(先天の氣+後天の氣)」が枯渇してしまうと、自分の力で「生命エネルギー(氣)」を作りだすシステムが根本からシステムダウンしてしまうため、システムが元の状態に戻るには相当時間がかかってしまいます。
しかし、特に無理をしてなくても「生命エネルギー(氣)」が枯渇してしまう場合があります。
これを決めているのが体質です。
エネルギーに「当たりやすい、あるいは吸着体質」ともいわれる体質で、良い悪いにかかわらずエネルギーであれば何でも引き寄せてしまいます。<
その影響を受けて、ひどい場合は「生命エネルギーを奪われ」たうえ「生命エネルギー(氣)を作り出すのシステム自体を破壊されてしまう」タイプの人です。
実は何を隠そう私がそのようなタイプだったのです。
②歯と後天の氣の関係
東洋医学では「五臓六腑」が体の機能を正常に整えていると考えており、「生命エネルギー(氣)」が「経絡」という体中に張り巡らされた線路のような見えない通路に通っていることで、「五臓六腑」が正常に保たれると考えています。
このような「生命エネルギー(氣)」のシステムによって、毎日新しく「後天の氣」が作られているのです。
「五臓六腑」のシステムの中で「氣」を作るのに最も重要な機能が「胃と脾」にあります。ここで消化吸収して得られた「水穀の精微」は肺に運ばれます。
肺に運ばれた「水穀の精微」は呼吸で取り入れた「清氣」と合わさることで「後天の氣」が作られるので、「肺」という臓も「後天の氣」を作るためには欠かせない臓なのです。
「胃脾」の臓をコントロールしているのは「胃経」と「脾経」の経絡で、「胃経」は犬歯や小臼歯あたりを通っています。そして「肺」の臓をコントロールしているのが「肺経」と「大腸経」の経絡です。
「大腸経」は上の奥歯から前歯の当たりを通っています。
つまり、歯には噛むという最も重要な消化機能を果たしているだけでなく、氣を作るために最も重要な「胃」と「肺」の臓腑をコントロールしている「経絡」とも深く関係しているのです。
また噛み合わせは顎の位置を左右するうえで重要です。噛み合わせが悪くなって、顎の位置が後ろに下がってしまうと、呼吸路が塞がれ呼吸障害が起こることが知られていますが、これは「清氣」を取り込む機能を低下させます。
歯は口周りにしか関係しないと思う人が多いかもしれませんが、実は歯は人間の「生命エネルギー(氣)」を作るうえでとても重要な役目を担っているのです。
③歯の治療の重要性
私は、歯科大を卒業後、大学病院で5年間研修していた時、歯の治療で様々な症状を訴える人が沢山来院していること知りました。
中には「歯の治療受けてから」、「親知らずを抜いてから」、あるいは「ストレスで歯が移動してから」といった歯に関係したことがきっかけで「それって歯なの?」と疑問に思ってしまうような、「疲れやすい」、「鬱症状」、「体の痛み」などの症状を訴えている人もいました。
もちろん顎の痛みを訴える人も多かったのですが、歯科の病院になんでこんなにもたくさんの不思議な訴えをする人が来院するのか疑問に思っていました。
大学での教育では、このような患者さんには「テグレトール(カルマバゼピン)」を出すようにとと習いました。
これは三叉神経痛や、抗鬱薬です。
しかし、私がアメリカの大学を出た先生に治療を教わった時に、自由診療で総入れ歯を作った患者さんがいらっしゃいました。
その方は、顎の痛みや口には出しませんでしたが、いろいろな体の不具合があったようです。しかし、入れ歯を作った後にものすごく体調が良くなったらしく、当時でもかなり高額の入れ歯だったのですが、2カ月もたたないうちにスペアを作ってほしいと頼まれました。
私はこの時、高額の治療費を払った後に、すぐにお金のかかるスペアの入れ歯の製作を希望する患者さんがいるということを始めて知りましたし、その時から、このような患者さんの感覚はどこからくるのかずっと不思議に思っていました。
あれから33年以上の月日が経ちましたが、東洋医学を勉強し、歯と身体や噛み合わせの関係を深く知るうちに、当時は謎だったことの理由が次々にわかってきたのです。
