「お子さんの『お口ぽかん』や『舌の癖』が治らないのは、本人の努力不足でも、MFT(訓練)が足りないせいでもありません。実は、物理的に『舌が正しく収まるスペース』が足りないことが、根本的な原因であることが多いのです。無理な訓練でお子さんを疲れさせる前に、まずは歯科医学的な視点から、呼吸を楽にするための『顎の環境づくり』についてお話しさせてください。」
その理由は、なぜ「舌を出す癖」や「お口をぽかんと開ける癖」が起きているかの原因を考えると、MFT自体は根本原因を治す意味を持たないことに気付いたからです。
効果が全くないとは言いませんが、あくまでも対処療法であり、原因自体にアプローチしているものではないと考えたからです。
つまり、やるだけの意味がないとまでは言いませんが、それを行う前に、原因をきちんと診断し、理論的にまず何が先に必要かを検討する必要があるのです。
場合によってはかえって大きなリスクを抱えたまま治療が終わってしまうリスクがあるのです。
「舌を出す癖」や「ぽかんと口を開ける」原因はずばり、「口の中が狭い」ことです。また、「舌を奥に入れてしまう癖」は「顎が奥に入っていたり」、「顎周りの緊張が強かったりする」ことで起こります。
何が必要かといえば、原因を取り除くことです。
上の写真は、噛み合わせの位置を治すため乳歯の奥歯に材料を盛り、定期的な調整を下だけです。顎の位置が治り、歯並びも治り、呼吸も楽(鼻の大きさ、形が変化)になって姿勢まで治りました。大切なのは治すための正しい診断です。
「(※効果には個人差がありますが、適切な診断に基づいた処置の結果です)」
口の中が狭い原因には「歯列(アーチ)が狭い」こと、「奥歯の高さが低い」、「顎が後ろに下がっている」の3つがあります。
「アーチが狭い」のは「叢生」といって歯並びがガチャガチャであったり、「狭窄歯列弓」といって歯が内側に並んでしまっていることで起こります。
このような歯は「デーモンブラケット」などのセルフライゲーションブラケットを使うと比較的容易に広がってきます。一方「奥歯の高さが低い」のと「顎が後ろに下がっている」という状態はほぼ同時に起こります。
お子さんで噛み締めが強い場合は間違いなくこの状態になっているので、奥歯を高くしてあげれば、顎の筋肉の緊張も取れますし、顎が前に出て奥歯の高さが高くなることで、口の中が広くなり、舌を前に出す必要もなくなりますお
「口をぽかんと開けてしまう癖」は実は鼻詰まりが大きな原因で、鼻が通れば自然に治ります。
鼻炎などが特にないのに鼻つまりがある場合はとんどが顎の位置が後ろにあることが原因です。
鼻から吸った空気は咽頭といって喉の後ろを通るので、顎が奥に入っていると咽頭が狭くなり、鼻づまりの原因になるのです。
つまりMFTなどを特にやらなくても適切に顎の位置を治して噛み合わせを変えてあげれば原因そのものを治すことになるのです。
見た目だけでなく、お子さんの『一生の呼吸と健康』を守るための選択肢を知ってほしいのです
まとめ
まずは訓練ではなく、お子さんの顎が今どこにあるのかを正しく診断することが第一歩です
