最近、ある著名人が首の不調で休養されたニュースが話題になりました。原因については諸説ありますが、歯科医師の視点で見逃せないのが「噛み合わせや矯正治療と、頸椎(首)の密接な関係」です。
一見関係なさそうに見える「歯の矯正装置」や「矯正による噛み合わせの変化」が、首にまで影響を及ぼす可能性がもあるのです。実はそこには、その人の「体質」という重要な要素も関係しています。
1. 「舌の居場所」が顎の緊張が首の状態を決める
矯正装置(ブラケット矯正)には内側のもの、外側のものがあります。そのうち「内側(裏側)矯正」は、歯の裏側に装置をつけるため、どうしても舌のスペースが狭くなります。また内側にワイヤーが付いているため、歯列全体を絞り込むような力がかかりることが知られています。
また抜歯をして矯正をすると、お口の中が狭くなるので、舌を置く空間はますます狭くなり、顎を後ろに引くことになります。
2. 骨格と筋肉のバランス(体質)の重要性
同じ治療を受けても、全く平気な人と、激しい首の痛みなどに見舞われる人がいます。次のような人は内側矯正は慎重に検討すべきだと考えます。
・慎重に検討すべきタイプ:噛み合わせが低い(顎が小さい、鼻からオトガイまでが目じりから口角までより短い、出っ歯である。もともと首が凝りやすい。)
3. 「見た目」を重視することで起こる隠れたリスクを診断する
矯正治療は、単に歯を並べる作業ではありません。「内側矯正はリスクがある」という単純な話ではなく、「自分の体質や骨格、噛み合わせの状態が、その術式に耐えらるか」を事前に見極めることが最も重要です。
「治すための診断」を参照👉
